★★★★★★★★☆☆(私的な感想)
刑務所から出所した男が、実家に帰る際、通りがかりの女を脅迫して妻役とすることから始まるラブストーリー。
1998年、アメリカ、113分
【セットアップ】
- 幼少期のビリーの写真、1966年バッファロー生まれ、犬のビンゴと共に。
- 雪の中、刑務所から出所するビリー(小便を我慢している)
- ダンススクールでレッスンしている娘・レイラ
- 実家に電話するとアメフトのゲームに夢中な親がいる。
- 4分~16分 ビリー小便我慢
【1stTP-10分】 実家に電話し、妻を連れて行くと親と約束してしまい、レイラを脅迫して連れて行く。
エピソード
- 車で実家に向かう途中、立ちションし、ずっと我慢してたためイライラしていて髪の毛を引っ張ったりして悪かったとレイラに謝る。自分の妻役をお願いする。
- ビリーは何か親に対してトラウマがあり、実家玄関で気分が悪くなる。
- 四角いテーブルに東西南北それぞれ腰掛けての4人会話(必ず誰かの見た目から撮影している)
- チョコアレルギーのビリー(幼少期の回想がワイプがだんだん大きくなって始まる)
- 父、ビリーが幼少の頃、ビリーの犬ビンゴにひどい事をする。父、歌手だった(歌をレイラに披露する)。父、ビリーがナイフを向けているとビリーとケンカする。
- アメフトチームのバッファローが66年優勝してから一度も勝てない、66年にビリーを産んだからその時は見逃したと母。ビリーを産まなければあの試合が見れたとさらに悔やむ。
- バッファローに1万ドル賭けて負けてしまうビリー、借金のカタに身代わりにムショに入る。
- 賭けた試合が八百長で、バッファローのスコット選手がワザとゴールを外したと聞き、ムショから出たら、その選手を殺し自分も自殺すると友人のグーンに打ち明ける。
- ムショにいることが親にバレないように、手紙を毎月送るようにグーンに頼む。
- ボーリング場にて、ビリーのロッカーに昔の彼女の写真、ビリー上手い、レイラのタップシーン、ロッカーより銃を取り出す。証明写真をレイラと2人で撮る(レイラがキスをすると怒り出すビリー)。
- ビリー「じゃあな」とボウリング場の外でレイラと別れるが、スコット選手が2時まで店に来ないと知り、ホテルへ。
- デニーズにて、ビリーの高校の時の憧れのマドンナと隣り合う。ボーリング場のロッカーの写真と同一人物。
- レイラと喧嘩して一人外に出るが、ガソリンスタンドでトイレを借りようとすると「デニーズのを使え」と断られ戻るハメに。便所でビリー「生きていけない」と泣く。
- ホテルにて、一緒に風呂に入るがシャイなビリー、ベットでもシャイでキスまでしかしない。
- ホテルからスコット選手を殺しにいこうとする所をレイラに見つかる、レイラが告白する。
【どん底】 レイラに告白される(殺しをするという目的に対して、それを妨げるため・どん底)
【2ndTP-98分】 グーンに謝る電話。自分の大切なものをやるといい、殺しをする決意が固まる
【クライマックス】
- ストリップする女だらけの店内で、スコット選手(もう引退してただのデブ)の頭を打ち、自分も自殺する。
- 自分の墓のシーン。母はラジオでアメフトに夢中。父は腹が減ったとビリーの事はそっちのけ
- 殺したのは、ビリーの想像で、だんだん画面が小さくなり(ワイプのように)ビリーのアップとなる。スコットが酒を汲み、ビリーに差し出すが、ビリー去る。
- グーンに電話し、「あれはなしだ」ロッカーのものはやらない。
- はしゃぎながらココアとクッキーを買うビリー
- ビリーに寄り添って横になっているレイラの映像でEND
脚本として学ぶ所
- ビリーのキャラが際立っている。男のつまらない見栄とか意地とか、ビリーが几帳面な性格で、親のことを気にしているのに親はビリーのことなんとも思っていなかったり、面白く感じるのだが、これを私が脚本として書いた場合、誰もいいとは評価しないと直感的に感じた。が、この映画は主演のV・ギャロが監督・脚本・主演・音楽をこなしたとあり理解した。
- ワイプ処理は『24 -TWENTY FOUR-』よりもこの作品のほうが先にしていたのだなとビックリ。
★★★★★★★☆☆☆
ヴィンセント・ギャロ、ちょっとおもろいやないかオマエ、とある。
また、女のタップシーン、父の歌うシーンが自然であった。ラストは大甘だけど、ちょっとスキかな。
タランティーノ監督のいいところを、より濃くした感じ。既存の映画の監督がやらなかった手法で撮ろうとしているのではないかと想像できる、と語っています。
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